アップサイクルプロジェクト~工場訪問~
- 2021.6.9レポート
2021年6月8日
山陽製紙(株)様を訪問しました。
茶綿が紙の姿に
茶綿が紙に生まれ変わる瞬間に立ち会いました。
茶綿の落ち綿を使ったアップサイクルプロジェクトです。
「落ち綿」とは、糸をつくる工程で発生する短い繊維で色々と再利用(リユース)
することができます。
このプロジェクトは茶綿の落ち綿を再利用し再生紙を作り新たな価値あるものに
リサイクルするプロジェクトです。
まずは、細かく裁断された茶綿の落ち綿と牛乳パックを再生したパルプを混ぜる工程
がスタートです。
茶綿と再生パルプの割合は、茶綿13% 再生パルプ87%です。
混ざりあった茶綿と再生パルプは、異物(ゴミ)を取り除かれ最終工程へ流れます。
原料はすくい上げられシート状に、プレス、脱水、乾燥工程を経て巾120㎝の紙となって
巻き取られます。
”厚さ200g/㎡ 茶綿の再生紙 完成です。”
山陽製紙(株)様では今回のようなオーダーメイドの再生紙は、通常の生産と比べて
約20%程度のゆっくりとしたスピードで丁寧に作られる愛情が詰まった再生紙です。
再び生まれ変わった茶綿の姿「愛情いっぱい再生紙」を今後、私たちはより価値のある姿に
アップサイクルしたいと思います。
どのような姿になるのかは、今後のレポートで報告いたします。
山陽製紙(株)様のSDGsの取り組み
山陽製紙(株)様は再生可能エネルギーを導入され、
また1日2000t使用する水の資源を大切に活用されています。
すべて地下水を使い活性炭処理による高度排水処理設備により水の再利用
魚のすめる水を川に返します。
山陽製紙(株)の長谷川様の「地域の皆様が見て安心できる工場を目指しています。」
という言葉に感銘しました。
そして、工場の中を見学することで私たちの工場が改善できる点を新たに発見できました。
私たちの工場も山陽製紙(株)様の工場と同様に敷地が広く、初めて訪れる方にとって迷路
のようでトイレなどの場所が分かりにくいです。
山陽製紙(株)様の工場は「誰にでも」分かるようにトイレへの順路が掲示されていました。
このような「あえて口には出さないけれど、実は不要なストレスを減らすこと」が
働く人にもやさしい環境づくりに繋がるのではないかと感じました。
SDGsの目標は「誰一人として、取り残さないこと」です。
私たちの社員だけでなく、工場に見学してくれるお客様が安心できる環境づくりを目指していきたいです。
新入社員 松本