リネンモンサンミッシェルOG

リネンモンサンミッシェルOG

モンサンミッシェルOGは洗練された伝統と長い歴史を受け継ぐ老舗リネンメーカー『キャステリン社』のベルギー産の上質なリネンとオーガニックのスーピマコットンをブレンドした糸です。
リネン高混率でありながら、精紡交撚と呼ばれる紡績方法によって毛羽を抑えた清涼感のある糸です。

リネンは春に種を蒔き、初夏に半日だけ青紫の可憐な花をつけます。
7月の中頃から8月には収穫時期を迎えます。
畑から抜き取られた後はまず種子を採集されます。
それから繊維を取り出しやすい状態にするため畑に約1か月寝かせ、太陽や雨風にさらします。そして土壌のバクテリアの力を借りて熟成させます。この工程をレッティングといいます。
この時期の降雨量や日照時間で、リネンの品質は大きく左右されます。

レッティング中の畑レッティング中の畑

この後、茎を機械で打ち砕いたり、のしたりして不要な皮や殻などを取り除きます。
これが「スカッチング」という工程です。
スカッチングされた原料は芯や殻の硬い部分を取り除くハックリングという工程に入ります。金属でできた硬い剣山のようなブラシでリネンの束を梳(と)かします。
何度もハックリングを繰り返すことで繊維はどんどんしなやかで柔らかく、光沢を生んでいきます。
これにより短く太い繊維は取り除かれ長い繊維だけが残っていきます。

ハックリングで取り除かれた短い繊維は繊維の長さが同じくらいのコットンとの混紡に適しており、ドーシアルバレス農場で栽培されたオーガニックコットンと混紡して、通気性、吸湿性に優れた肌触りの良い糸に仕上げました。